うつと脳の仕組み
- 2013/10/3
- うつ病の原因
うつと脳の仕組みについてお伝えしたいと思います。
うつに関連した脳の仕組みを知っておくことで
不必要にうつを悪化させる事を防ぐことができます。
■脳の安定化志向という仕組み
うつの克服を目指して前向きになろうと思っても
すぐにネガティブに戻ってしまうこういう経験がありませんか?
私には何度もあります。
もしあなたがうつの克服に失敗しているのであれば
この現象に困っているかもしれませんね。
これは脳の仕組みとしては当然のよくある現象です。
人間の脳はリスク回避のための仕組みとして
安定化志向という急な変化を嫌う特性があります。
たしかに急激な変化は人の本能が作られた大昔から
リスクを伴うことだったと思います。
そのために我々の脳には急激な変化を嫌うという特徴があるのです。
このために前向きに変わろうと思っても
なかなか変われないという事が起こります。
この特性を乗り越えるには継続した取り組みが大切です。
継続する期間は最短で1ヶ月必要です。
すぐに変われなくても、当然のことなんです。
■自動化という脳の仕組み
脳にはもうひとつ自動化という仕組みもあります。
なれた作業などは意識しなくても
自動的に無意識でできるようになる仕組みです。
スポーツでも料理でもなんでもそうですが
慣れてくると身体が勝手に動きます。
色々なトレーニングはこの自動化を
身に付けるために反復して練習するわけです。
1ヶ月も反復練習を続けていれば身体がおぼえて
自然にできるようになった経験があるのではないでしょうか?
この自動化はやっかいな事にうつっぽい状態を作る
という事にも機能してしまいます。
1ヶ月も何かの理由で悩み続けていると
うつっぽい状態が自動化してしまいます。
こうなると朝から理由もなくうつっぽくなったりします。
理由もないのに朝からだるい、朝から憂鬱、朝から悲しいなどです。
うつというのは、こういった憂鬱な状態が自動化してしまって
抜け出せない状態と言えます。
■脳の仕組みを知って必要以上におびえない
うつで苦しんでいる時に
安定化志向と自動化という脳の仕組みを知らない事で
自分をより追い込んでしまう事に注意してください。
「うつから抜け出そうとして前向になろうとするけど
すぐにネガティブになってしまう。」
「朝起きると何の理由もなくネガティブになってしまう。」
こういった状態は安定化志向や自動化という
脳の仕組みから考えると説明のつく話です。
「大変な事になってしまった、自分は重症だ!」と
自分を追いつめる必要はありません。
この脳の仕組みを理解すれば、自分の状態に必要以上におびえて
うつを悪化させる必要がなくなります。
【追記】
「病院に行っても改善しない・・」
「家から出て病院に通うのもつらい・・」
など、つらい状況から抜け出したいのにうまくいかない
そう悩んでいる方は非常に多くいらっしゃいます。
そんな方は自宅で取り組める改善法をやってください。
自分のペースで取り組んでいくことができます。
⇨自宅で取り組むうつ改善法